こんにちは、開発チームでエンジニアをしている 和田 です。
今回はランチャーアプリ Raycast (レイキャスト) の設定方法と使い方について解説させていただきます。
Raycast について知らない方・インストールがまだの方は先に下記の記事をお読みください。
Raycast の設定方法
公式サイト にてインストールが済んでいる方は最初に設定を整理しましょう。
自分好みの設定にすることで、ストレスなく快適に Raycast を使いこなすことができます。
Raycast 一般設定
まずは、Raycast を立ち上げてショートカットキー ⌘ ,
、または general
と入力して Enter キーを押して下さい。
すると下記の一般設定画面が表示されれます。
この画面では下記の7項目の基本設定が行えます。
項目 | 概要 |
---|---|
Startup | チェックを入れるとMac立ち上げ時に自動でRaycastが起動する |
Raycast Hotkey | Raycast を表示するためのショートカットキー |
Menu bar icon | チェックを入れると画面上部にアプリアイコンが表示される |
Text Size | Raycast で表示される文字の大きさ。大小選択が可能 |
Theme | Raycast のカラーテーマ。Light・Dark・System の3つから選択可能 |
Window Mode | Raycast の表示設定。Defaultを設定すると最近使用したアプリなどが表示される |
Favorites | チェックを入れるとWindow Mode が Compact のときにお気に入りアプリなどが表示される |
ランチャーアプリは頻繁に使うものなので、Startup
の項目にはチェックを入れることをオススメします。
また、Raycast Hotkey は他のアプリケーションのショートカットキーとかぶらないものがいいですね(筆者は Ctrl + Space に設定しています)
Raycast 拡張機能設定
次に General の右隣 Extensions の項目で Raycast で使用できる様々な拡張機能の設定を行っていきます。
Extensions 設定画面の最上部に、All, Commands, Scripts... と各項目がありますが、一旦は All だけ設定できてしまえば問題ありません。
まずは基本的な設定方法を覚えましょう。
Extensions 設定画面の表の見方と役割は下記のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
Name | アプリや拡張機能の名前 |
Type | アプリや拡張機能の種別 |
Alias | Raycast 入力画面でアプリや拡張機能を呼び出すときのキーワード |
Hotkey | アプリや拡張機能を呼び出すときのショートカットキー |
Enable | アプリや拡張機能を呼び出し可能・不可能の切り替えスイッチ |
といった感じですが、意味不明ですよね...😅
実際に例を交えて解説していきます。
よく使う機能には Alias を設定しよう
Alias とはアプリなどを呼び出す際のキーワードのことです。
例えば、Google Chrome のアプリに対して gc
といった Alias を割り当てておきます。
この状態で gc
と入力すると...
Google Chrome が呼び出されます。
使用頻度高めのアプリや名前の似ているアプリを使い分ける際に Alias を割り当てるのがおすすめです
毎日使うアプリには Hotkey を設定しよう
Hotkey とはアプリや拡張機能を呼び出すときのショートカットキーのことですね。
例えば、ウィンドウをのサイズを自在に操る Window Control の機能で Center(ウィンドウを画面中央に配置)の項目に ^^
(Ctrl 素早く2回押下) のキーを割り当てます。
この状態で、適当なアプリケーションを開いたまま先程設定した Hotkey を入力すると...
ウィンドウが画面中央に配置されます。
ほぼ毎日使うような機能には Hotkey を割り当ててあげるとマウス操作不要になるので超便利です
使用しない機能は Enable を OFF にしよう
Enable の項目は Raycast で機能として使用するかどうかのチェックボックスです。
先程の Window Control の例だと、Bottom Center Sixth (ウィンドウを画面6分割の下部中央に配置)だったりかなりマニアックで使用しないですよね。
使用しない機能は Enable のチェックボックスを外しておくと、Raycast の入力画面にも表示されなくなり操作ミスの軽減につながります
以上が Extensions 設定画面の解説です。
設定手順のオススメとしては...
- 使用しない機能の Enable をすべて OFF にする
- 使用頻度の高い機能に Hotkey を割り当てる
- Raycast に慣れながら Alias, Hotkey, Enable を調整する
ですね。
最初から全ての設定をするのは大変なので少しずつ改善していくのがいいですね👍
Raycast 応用設定
最後に Advanced の設定です。
応用設定画面なので相当なこだわりがある人以外はノータッチでOK!
ですが2つだけおすすめの設定があります。
Show Raycast on で表示画面を切り替える
複数のディスプレイやデスクトップをたくさん使用される方におすすめの設定です。
下記3つの選択肢から Raycast をどの画面に表示させるかを設定することができます。
- Screen containing mouse: マウスがある画面で Raycast を表示させる
- Screen with active window: 作業中ウィンドウで Raycast を表示させる
- Primary Display: メインディスプレイで Raycast を表示させる
好みに合わせて設定しましょう。
わからない方はとりあえずデフォルトの Screen containing mouse でOKです。
デフォルトの入力ソースを設定しよう
Auto-switch Input Source の項目で Raycast を表示したときに、自動的に半角入力・全角入力を切り替えられます。
オススメは半角入力ソースを設定することです!
近年のアプリは Google Chrome, Safari, Slack... など英語名アプリケーションが多いので半角入力ソースを設定しておくと Raycast から呼び出す際に全角から半角への切り替えの手間が減るので楽チンです。
日本語名のアプリに対しては Alias を割り当てておくとこのあたりもカバーできますね。
Raycast オススメ拡張機能 4 選
さて、ここまでで基本的な設定方法はご理解いただけたかと思います。
ここでは万人にオススメできるとくに便利な拡張機能の設定を4つ紹介させていただきます。
ウィンドウ操作機能
上画像のようなウィンドウ配置をショートカットキーだけで実現できる機能です。
筆者はよく使う配置に対して下記のような Hotkey を割り当てています。
ショートカット名 | 機能 | ショートカットキー |
---|---|---|
Almost Maximize | 画面に余白を残しつつウィンドウサイズを広げる | ⌥⌥ (Opt キーを素早く2回押下) |
Maximize | 画面最大サイズにする | ⌘⌥ Shift M |
Reasonable Size | 小さめのサイズで画面中央に配置する | ⌘⌥ Shift R |
Center | ウィンドウを画面中央に配置する | ^^ (Ctrl キーを素早く2回押下) |
Left Half | 画面左半分に配置する | ⌘⌥ Shift ← |
Right Half | 画面右半分に配置する | ⌘⌥ Shift → |
画面中央の配置を一瞬でできるのは超便利です👍
クリップボード履歴機能
過去のクリップボードコピー履歴を一覧で確認・再びコピーができる機能です
文章作成される方には超オススメですね(本記事執筆中も大活躍してくれました)
準備不要で使えるので Hotkey を割り当てていつでも呼び出せるようにすると👍
筆者は Hotkey に ⌘⌥ C
を割り当てています
スニペット機能
:address
などと入力すると、登録していた文章を自動で入力してくれる機能です。
頻繁に入力する文章をテンプレ化して作業量を減らしてくれます!
create snippet
などと入力して表示される Create Snippet で Enter キーをクリックすると下記の画面に遷移します。
住所の例だとそれぞれの項目に...
項目 | 概要 | 入力例 |
---|---|---|
Name | スニペット名 | 住所自動入力 |
Snippet | 変換後の文章 | 東京都〇〇区... |
Keyword | 変換前のキーワード | :adress |
といった感じですね。
自動変換や入力ミス防止のコツは、Keyword の直前に記号をつけることです
:
や ;
を単語の直前に添えたり、単語そのものを :hogehogehoge
などの普段使わないワードにしておくと快適に使用できます。
設定したスニペットは Search Snippet から確認・編集できるので忘れても安心ですね。
システム操作機能
最後に解説するのが System 拡張機能です。
ここでは、Mac本体のスリープ・再起動・シャットダウンなどが Raycast からできます。
特別な設定は不要ですが、好みに合わせて Alias を設定すると便利ですね。
筆者はゴミ箱を空にする際の確認メッセージを非表示にしたかったので右側のチェックボックスからチェックを外す設定をしています。
ちょっと席を外すときに Lock Screen で画面ロックができるのとかけっこう快適です
ここまでが Raycast にデフォルトで備わっている便利機能です。
機能盛りだくさんでおなかいっぱいですがここで終わらないのが Raycast...
デフォルトの機能以外にも人気のアプリと連携したりとさらに自分好みにカスタマイズできるのです。
- Zoom を開いて Web ミーティングに参加・開催する
- Wikipedia で調べ物をする
- Notion で特定のページを開く
- Spotify で次の曲を再生する
こんなことが Raycast からシームレスに行えちゃうというわけです。
気になる方は下記の記事からチェックしてみて下さい !!
最後まで読んで下さりありがとうございました。
アプリの初期設定ってけっこう大変なので、使用していく中で少しずつ改善を重ねていくのがベストですね。
まだ Raycast のインストールをしていない方は下記の記事を参考にまずはインストールしてみましょう。
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