こんにちは。N2i の広報担当です。
名古屋方面にUターンをして早いもので4年経ちました。Uターン以前は20年ほど愛知県を離れていたので、正直なところ、名古屋のビジネスシーンに関する土地勘がすっぽり抜けてしまっています。新聞やWebのニュースから、チームとの会話から、日々情報をインプットしています。
インプットしたままでは何なので、今回は名古屋のITベンチャー事情についてまとめてみようと思います。(文中敬称略)
名古屋のITベンチャー事情
IT業界に限らず、名古屋といえば、長らくベンチャーやスタートアップ不毛の地、と言われてきました。製造業が多い土地柄だけあって、安定志向が高く、自分で新たにビジネスを始めることに関心が向きにくいのだそうです。
しかし、ここにきてそんな風向きも変わってきているようです。
行政も、ベンチャーやスタートアップへの支援を強化しています。
例えば、2021年度の愛知県予算では、コロナ後を見据えた成長戦略としてスタートアップ支援に7億9750万円が予定されています。
名古屋市は、国がスタートアップの育成を重点的に支援する「グローバル拠点都市」に選ばれています。
名古屋で成功しているベンチャー企業
上場や買収などを経験する企業さんも増えました。IT・情報通信分野の企業さんの動向を時系列でまとめます。
2012年 株式会社エイチーム(東証マザーズに上場。現在は東証一部)
2016年 株式会社Misoca(弥生株式会社に買収)
2017年 シェアリングテクノロジー株式会社(東証マザーズに上場)
2019年 トビラシステムズ株式会社(東証マザーズに上場。現在は東証一部)
2020年 株式会社スタメン(東証マザーズ)
要注目のベンチャー企業
未上場ながら、多額の資金調達に成功している企業もあります。
オプティマインド
物流ルートの最適化を手掛ける株式会社オプティマインドは、2018年に第三者割当増資による資金調達を実施、2019年にも総額約10億1300万円の資金調達に成功しています。
クラッソーネ
解体工事の発注者と工事会社をマッチングするサービスを手掛ける株式会社クラッソーネは、2020年に約8億円の資金調達を実施しました。
トライエッティング
ノーコードAIのトライエッティングは今年(2021年)、第三者割当増資およびデットファイナンス(借入金)による総額約3億5000万円の資金調達を発表しています。
N2i(エヌツーアイ)
手前味噌ですが、クラウド電話システムや日程調整の自動化ツールを開発する弊社、株式会社N2i は、2020年にディップ株式会社と資本業務提携を締結しました。
N2i も上場を視野に入れて奮闘しています。
名古屋大学発ベンチャーをささえるトンガリプロジェクト
オプティマインドとトライエッティングはいずれも名古屋大学発のベンチャーです。
名古屋大学をはじめとする中部地区の大学では、2016年から起業家育成プロジェクト「トンガリプロジェクト」を立ち上げています。保守的な文化が根強い地域ですが、学生のマインドは変わってきているのかもしれません。
なお、愛知県では現在、愛知発スタートアップの創出を促進するため「あいちスタートアップ創業支援事業費補助金(起業支援金)」を実施しています。起業支援金として上限200万円が支援されるので、興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
「あいちスタートアップ創業支援事業費補助金(起業支援金)」を実施します - 愛知県
おまけ
名古屋近辺のベンチャー企業といえば、@c_tyo さんの地図がとても参考になります。2019年と2020年を見比べただけでも、なかなか感慨深いものがありますね。