2013年9月に発表されたひとつの論文。
英オックスフォード大学マイケル・A・オズボーン准教授らによる雇用の未来を予測したものです。
THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION?
米国の仕事の47%が自動化されるリスクがある。
以降、AIの普及で多くの仕事がなくなると予測した記事を国内でもよく見かけるようになりましたが、数年を経て、現在はこのような議論に落ち着いているようです。
既にオズボーン論文はほとんど否定されており、反証論文も出尽くしている状況です。「人工知能脅威論」とは、過去にあった神話なのです。
AIに仕事を奪われる!と気が気でない方、是非こちらの記事も読んでみてください。
ただし、自分の仕事が実際になくなるかどうかはともかく、AIだけでなく技術の発展により、コンピュータや機械ができる仕事は人間がしなくてもよいようになってきています。
記事にもあるように、デジタル化に対応できない人、そして自ら学習できない人は今後の選択肢が狭められていく可能性があります。
加えて、AIの時代だからこそ重要になるなのが「人を理解すること」だと私は考えています。
どんなに便利な世の中になっても、人が生活をするには他者と協力して仕事をしたり、楽しく暮らしたりする「社会」と関わることはなくなりません。
人の行動の多くは、感情により動いているとされます。
人は、正論や合理性だけでは動かず、共感や納得、信頼関係などの感情によって行動が変わります。
高度な技術社会になり、多くのことを簡単にできるようになりましたが、社会と関わる以上「他人とのより良い協力関係」は不可欠で、人の心の動きを考慮して信頼や好感を得ることが、個人としても企業としても必要です。
シリコンバレーでは、行動経済学への注目が高まっているそうです。
これからも、より高度な技術社会になっていくと思いますが、技術だけではなく「人」を理解することがますます重要になりそうです。