N2i のセールスチームでは、毎週社内勉強会を開催しています。
その中で、チーム内の共通言語を増やすことを目的に定期的に読書会を行います。
直近は、『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』(ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ)を取り上げました。
『ゼロ・トゥ・ワン』を選んだ理由
社内勉強会で読む本は、チームメンバーの推薦や希望を元に決めています。
今回も、チームメンバーにお勧めの本を挙げてもらい、候補に上がった本の中から投票を行いました。その結果、最も得票数が多かった『ゼロ・トゥ・ワン』が課題図書となりました。
本著は、ピーター・ティールがスタンフォード大学で行った起業に関する講義をまとめたものであり、新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書かれています。
なぜ『ゼロ・トゥ・ワン』を読みたかったのか、メンバーに理由を聞いてみると、次のような声が返ってきました。
- ピーター・ティール氏について名前は知っているが詳しくは知らず、どういった思考でその功績を積み上げてきたのか知りたかった。
- スタートアップの本質を解く本といった紹介があったから。
- スタートアップとは何か漠然とは理解しているつもりだったが、きちんと理解したいので。
読書会の進め方
読書会は、基本的に次のような流れで進めています。
- 1カ月前に課題図書を決める
- 在宅勤務中は、メンバー個人宅に課題図書が届くよう手配する
- 各自で読書
- スプレッドシートに感想をまとめる
- 読書会当日は、ファシリテーターが各自に感想の発表を促す
- 発表した内容を元に意見交換
スプレッドシートには、以下のような項目で感想を記入します。
- 本の感想
- N2i に必要だと思った章/ページなど
- 今後、活かしていきたいと思ったところ
毎回、たくさんの感想が書き込まれます。
『ゼロ・トゥ・ワン』を読んだ感想
今回とり上げた『ゼロ・トゥ・ワン』については、以下のような感想があがりました。
- Boxの営業マンに習って、小さな市場をどう開拓するのか考える。
- 独占できるプロプライエタリ・テクノロジー(独自技術)を考えていくのが大切ではないかと感じた。また、その部分を2番手よりも10倍優れる事を目指す。
- 「完全競争下では長期的に利益を出す企業は存在しない。」参入しやすい市場で似たものを売る場合、最終的には価格競争になってしまって全員が疲弊するため、独占を狙う。レッドオーシャンに飛び込みがちなので勉強になった。
- どうやったら売れるかをゼロから考えるのではなく、市場やユーザーの需要が何で、それに対しての供給が賄えているのかを考えていかないといけないと思った。
- 「独占企業は金以外のことを考える余裕がある」ちょっと極論だけど納得した。
まとめ
読書会で本を読むことで知識が得られるだけでなく、メンバー間の共通言語が増えることが組織として大きなメリットであることを実感しています。
今回、取り上げた『ゼロ・トゥ・ワン』を通して、N2i はゼロから何かを生み出せるか考え続けていきたいと思います。