COOの清水です。
先日、無料ウェビナーとして、「D2Cブランド必見!越境&インバウンド需要攻略の一歩!」を開催しました。
今回は、PAEnterprise代表取締役社長 & 株式会社キレイコム代表取締役社長であり、ベトナムや中国での販路拡大や国内外の物流支援事業、アジア最大級の美容博覧会・中国博覧会の日本事務局を担当している上田直之(うえだ なおゆき)様に登壇していただき、ディスカッション形式で海外進出のノウハウについてお話ししました。
以下に、ウェビナーの中で話題になった、海外進出のベストタイミング・ノウハウを簡単にまとめました。
①海外進出はいつから視野に入れるべきか?
実のところ、私は国内で成功し海外へ展開していくのが一般的である認識でした。しかし、本来は立ち上げの段階や商品開発段階で、海外進出も視野に事業計画・販売計画・処方設計をするのがベストとのこと。そして海外でも利用できる化粧品成分に絞るだけではなく、パッケージや商品名も、海外でも受け入れられやすいものにこだわる必要があります。
初期から海外を見据えれば、作り直しなどのコストがかからないのが良いところですね。
②海外の方が好むコスメってどんなもの?
好みは当然国によって異なります。進出したい国の現地の方に意見を聞いたり、その国のコスメショップなどに足を運んだりすると好みがよくわかるそう。
お話しする中で出てきた各国の印象としては以下。
・中国
パッケージがおしゃれなものというより、わかりやすいものを好む傾向。この辺りはシンプルなパッケージがトレンドの日本とは異なりますね。他にも、中国の方にはプラセンタが人気がある印象を持っています。あとは赤色や金色のような、明るい色のイメージが好きなイメージです。
・ベトナム
パッケージには日本ほどこだわりがなく、どちらかというと香りを重視しています。かなり暑い地域であることも影響しているかもしれません。上田さんが以前調査した際には、ブルガリの香水の人気があったとのこと。また、サンケア商品も人気があるそうです!
ベトナムは平均年齢31歳で、所得はまだまだ低いですが活気があり若い国。今後が期待できますね。
・アメリカ
アメリカでは、毎日入浴しない方も多くいるそう。そのため、ドライシャンプーのような商品の人気があり、店舗でも多く取り扱いがされているようです。
もちろん、各国で人気の化粧品成分のデータベースもあるので、同じ成分の入った他社商品の動きを見ながらプロモーション、販売促進の参考にするそうですよ。
③海外進出って、すごくコストがかかりそう・・・・・
基本は国内と同じで、売上目標を作りマーケティングコストを算出するので、売上目標に応じてコストが増える状況。ただ、費用感は国によってかなり差があるとのこと。
ベトナムであれば、
・初期費用10万円
・薬事申請や現地でのオペレーションなど月額5万円
・販売手数料20%、
など、およそ半年の期間で40万円のテストマーケティングができます。
1回のライブコマースで2,000円の商品が1,000万円売れるなど、ライブコマースが
伸びています。
一方、中国はマーケットも大きいですが、競合も多い国。莫大な投資をしないと広まらないし成果が出ないことが多いそう。中国の事業計画の例として、1〜2年目は先行投資で、3年目で黒字化というのが一般的。投資金額は正直なところ、2000〜3000万円では足りない。年20億円投下し売上100億円を達成した企業が1,000社あったが、この規模で投下するのが中国では一般的。
もちろん、GMV(流通取引総額) が28兆円以上で、昨年対比76%増加。リターンも大きいのですが、初期投資が必要となる国です。
逆に、シンガポールは人口が少ないので、広告の費用対効果はかなり高いとのこと。
化粧品市場規模は593億円で、日本の化粧品輸出額がアジア3位の国。「ASEANのゲートウェイ」と言われており、シンガポールで展開していると、香港やマレーシアから問い合わせが来ることもあるそうです。
④今後のインバウンド需要への対策は、どのようにしていけばいいか?
日本は旅行先などで人気が高い国の一つ。今はワンクリックで世界中のどこでも商品が購入できるので、「体験」できる場所をツアープランに入れるのがトレンドだそう。
また、ツアーガイドさんも販売コミッションがあるので、積極的に案内をしてくれるのは店舗に出店するメリットですね。
いかがでしたでしょうか?ぜひ、ご自分たちのサービスや事業に合わせて海外進出をご検討ください!
インバウンド需要に対応するには、まずは店舗出店から。
特に「体験」を全面に出している「YOUITS by my GAKUYA」では、インバウンド需要への対応も着々と進めています!
少しでもご興味がある方は、以下よりお気軽にご連絡ください!