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RIP とはなにか?ダイナミックルーティングについて学ぶ。

こんにちは、開発チームでエンジニアをしている W です

今回はエンジニアチームの輪読会にて学んだルーティングプロトコル(RIP)について学んだ内容をまとめるため筆をとりました🖊️

ということで早速RIPについて解説して参ります🫡

RIPとは?

RIPの概要

RIP とは Routing Information Protocol の略称で、最も基本的なダイナミックルーティングプロトコルです。

ネットワークで接続したルーター間で使用されるルーティングプロトコルであり、ネットワーク内の各ルーターがホップ数を通知し合う事によって経路情報が生成されます。

【補足】ホップ数とは?

ホップ数とは、出発点であるルーターから宛先ネットワークに到達するまでに経由するルーターの数です。

また、経由するルーターの方向をネクストホップといいます。

RIP の特徴

RIP はホップ数(距離)を基準にどのネクストホップ(方向)が最適な経路であるか判断するため、距離ベクトル型のルーティングプロトコルであると言われます。

  • 距離 → 宛先ネットワークまでのルーターの個数であるホップ数
  • 方向 → 次の宛先となるルーターを示すネクストホップ

RIP の限界・問題点

距離と方向のシンプルな概念の RIP は、下記のような問題点を抱えており現在はほとんど使われていないそうです。

  • 経路変更に時間がかかる
  • 大規模ネットワークに適さない
  • ネットワークの回線速度を考慮できない

経路変更に時間がかかる

RIP では各ルーターで30秒ごとに経路情報が交換されています。

障害が発生した時に最大30秒間、障害発生の情報がどこにも伝えられないというデメリットを抱えており、経路情報の更新に毎回30秒の待機時間が発生します。

大規模ネットワークに適さない

RIP ではホップ数の最大値が15と決められており、経由するルーターの数が15を超えると到達不能と判断されます。

このため、大規模ネットワークではホップ数の制限が通信の妨げとなります。

ネットワークの回線速度を考慮できない

RIP 数では回線速度を考慮しないため、ホップ数2の高速回線が経路として存在していても、ホップ数1の低速回線が経路として選択されることがあります。

RIP が最適と判断しても実際は非効率な経路選択が行われるデメリットを有しています。

traceroute コマンドでホップ数を確認する

宛先ネットワークまでのホップ数は以下の手順で確認することができます。

  1. ping (任意のドメイン) コマンドで宛先ネットワークのIPアドレスを確認する
  2. traceroute (宛先ネットワークのIPアドレス) でホップ数を確認する

google.com までのホップ数の検証

試しに、ping google.com コマンドをターミナルから入力すると...

> ping google.com

PING google.com (142.251.42.142): 56 data bytes

(以下省略)

このような表示結果となりました。さらに確認されたIPアドレスを使って tracetoute 142.251.42.142 コマンドを入力すると

> traceroute 142.251.42.142

traceroute to 142.251.42.142 (142.251.42.142), 64 hops max, 52 byte packets

(省略)

8  142.250.229.51 (142.250.229.51)  11.512 ms
    108.170.242.208 (108.170.242.208)  11.607 ms
    142.250.229.51 (142.250.229.51)  12.254 ms
9  142.250.212.152 (142.250.212.152)  15.419 ms
    nrt12s45-in-f14.1e100.net (142.251.42.142)  14.014 ms  14.414 ms

という表示結果となり、ホップ数が9であることがわかりました。 簡単なコマンドを打つだけで、宛先アドレスまでの到達経路の確認ができました。


以上、RIP について学んだ内容をまとめてみました!

ルーター間のパケット送信の仕組みでしたが、現在は使われていない技術ということでちょっぴり寂しいですね

次回は RIP の弱点が克服されたルーティングプロトコルである OSPF について解説記事を書く予定です!


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