先日、ロボットを使う無人配送サービスのルール整備が始まったというニュースがありました。
無人配送をしてくれるロボットと聞いて、SFのような世界だと気になったので、現在、各社がどんな無人配送ロボットを開発しているか調べてみました。
ゆうパックの「CarriRo Deli(キャリロデリ)」
まずはゆうパックから。
無人宅配ロボット「CarriRo Deli(キャリロデリ)」は、郵便局と各家庭の間の配達を人の代わりに行う無人宅配ロボットです。
自動走行での配達はもちろんのこと、必要に応じて遠隔操作も可能とのことで、時と場合によって臨機応変に対応できそうです。
今後は、実際の配達現場と近い状況で実証実験を行っていくとのことです。
CarriRo Deli は、カメラやレーザセンサで周囲環境を360度認識しながら最大時速6kmで自動走行。また遠隔監視とともに、必要に応じて遠隔操作にも対応する。積載量は最大50kgで、郵便物や飲料など、多様な利用シーンや配送ニーズに対応していく。
「Hakobot(ハコボット)」
こちらはスタートアップのHakobot(ハコボット)が開発を進めている自動配達ロボット。同社のアドバイザーには、あの堀江貴文氏が就任しています。
ハコボットは、配達だけではなく、さまざまな用途向けに汎用性をもたせることができるように開発がされているそうです。
ロボットの通称は社名と同じ「Hakobot(ハコボット)」で、GPS(全地球測位システム)などを使って自分の位置を認識し、LiDAR(ライダー)などのセンサーや画像認識などで周囲の状況を把握しながら無人配送を実現する。利用者のニーズに応じてカメラやセンサーを追加することで、配送以外の用途にも対応できるという。
楽天の地上配送ロボット(UGV)
大手ショッピングECを運営している楽天と、中国のECサイト大手京東との共同で進められているプロジェクト。
楽天ではすでに、ドローンによる配達に取り組んでいますが、こちらは、ドローンと地上の無人地上車両(UGV:unmanned ground vehicle)が連携して配送を行うそうです。
今回導入が予定されているドローンのスペックは、最大積載量5kg、最長飛行距離16km、最大飛行時間40分のもの、UGVはサイズ、縦171.5 cm×幅75cm×高さ160cm(高さは上部センサー含む)最大積載量50kg、最大走行時速15km/hが予定されている、また、UGVは速度制限をかけることが可能。
Amazonの配送ロボット「スカウト(Scout)」
アマゾンで注文のあった商品をユーザーの元までロボットが自動で届けます。
すでにアマゾンの米国本社近くで実証実験を行っているそうで、実際の環境で走行する様子を動画で見ると活用のイメージがとてもよくわかります。
実証実験を米シアトルにあるアマゾン本社近くで既に開始しており、アマゾンで注文された商品を自動運転ロボットが顧客の元まで届けている。本体には商品を収納するスペースを備え、6つの小型タイヤで移動する。障害物などを検知するセンサーも備えている。
まとめ
これらの取り組みは、物流の「ラストワンマイル問題」と呼ばれる、再配達のコストを削減するための取り組みの一環とのこと。
また、ECサイトを運営している各社でも、物流面のサービスを充実させることや、同時に配達コストを抑えることも重要な課題となっています。
これらのロボ開発の取り組みが実際の社会で受け入れられ、物流サービスが充実する将来が今から楽しみです。