ピザの画像を学習させて、それぞれの具材がどのような順番で重なっているかを判別できる人工知能「PizzaGAN」が、マサチューセッツ工科大学(MIT)から発表されました。
どのような人工知能かというと、1枚のピザの画像から、オリーブや、サラミなどを順番に除いていって、パン生地とチーズだけにすることができます。
その逆も可能で、バジルやマッシュルームを新たにトッピングすることもできます。
このGANのすごいところは、具材がどの順番で重なっているかを学習している点にあります。
下のグラフは、何枚ものピザの画像を学習させて、それぞれの具材が何枚使われていたかを合計したグラフです。
この数値を元に重なり具合を学習し、GANを使って新たな画像を自動生成します。
下の図は、左側が、具材をトッピングして生成された画像。
右側が、トッピングされた具材を判断して自動でペパロニを削除した画像です。ペパロニがなくなった部分は、GANが自動生成したチーズで穴埋めされていることが分かります。
他にも、焼き上がりの予想をすることができます。
逆に、焼き上がったピザを焼く前の画像に戻すこともできます。
ピザ好きにはたまらない楽しみ方ができるわけですが、このPizzaGANは他への応用が難しいようです…。
重ね着による洋服のコーディネートや、層になっているお菓子やデザートなどに使える感じでしょうか。応用を考えるのが難しいですが、非常にユニークな人工知能です。
興味のある方は、是非調べて新しい応用法を発見してみてください!
元々の論文に挑戦したい方はこちらをどうぞ。
How to make a pizza: Learning a compositional layer-based GAN model
日本語の記事はこちらから。