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人工知能技術を仕事にするために読んだ本とその順番<5選>

人工知能(AI)の勉強をする猫

こんにちは。

先日、『AIにできること、できないこと』というビジネス書が日本評論社から出版されました。

 

AIにできること、できないこと、ビジネス社会を生きていくための4つの力

AIにできること、できないこと、ビジネス社会を生きていくための4つの力

 

 

まだ目を通せてはいないのですが、今年(2019年)に入ってより一層、人工知能(AI)のビジネス活用に関する出版物やセミナー、SNSでの発言などが多くなってきているのを実感しています。

既に「技術者ではないから知識は必要ない」という時代は過ぎ、AI技術の基礎や社会実装に関する知識や知見が求められる段階に入ったのかもしれません。

かくいう私は、昨年(2018年)AIスタートアップのN2iに入社し、非技術者としてビジネスサイドからクライアントの課題解決の一案として人工知能技術の提案をしています。

 

今回は、AIの知識はまだないけれど、将来のために知識をつけておきたい、という方や、上長が急に「これからはAIだ!」と言い始め、急ぎ知識を身につけたいビジネスサイドの皆さまに、私も参考にした出版物をいくつかご紹介したいと思います。

読んだ順番通りご紹介しますので、みなさまのご参考になれば幸いです。(←いきなり難しい本から入るとほぼ挫折するので、ここ結構重要だと思います。)

人工知能の基礎知識を得るために読んだ本

⓵『人工知能は人間を超えるか』

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

 

ディープラーニング協会会長、松尾 豊先生の著書であるこの本は、全てのビジネスマンにおすすめの一冊です。

人口知能の歴史と背景、2015年までの歴史、今後どうなっていくかという推論を学べます。2019年の時点で読み返すと、この4年でその通りになった事と少し外れている事などを答え合わせのように楽しむ事もできます。

私もこの正月に、改めて読み返しました。

②『AI白書2017』

AI白書 2019

AI白書 2019

  • 作者: 独立行政法人情報処理推進機構 AI白書編集委員会
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/12/11
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

AIにまつわる幅広い情報が網羅されており、こちらも読んでおくべき1冊でした。

『人工知能は人間を超えるか』と同じく、人工知能技術の基礎知識が学べます。

人工知能技術といっても、

  • 機械学習(マシンラーニング)
  • 深層学習(ディープラーニング)
  • 画像解析
  • 音声認識

など様々な技術があり、その中でもそれぞれの技術ができる事とできない事、将来できるであろう事などをまずはこの二冊で学べます。

私が読んだのは2017年版ですが、2019年版が出ていますので、リンクはそちらを貼っておきます。 

③『仕事ではじめる機械学習』

仕事ではじめる機械学習

仕事ではじめる機械学習

 

三冊目は、N2i のエンジニアに教えてもらった読んだオライリーシリーズからの一冊です。(『入門 肯定』『入門 起床』も出版して欲しい...。)

N2i ではまだまだ受託案件も多く、その中でも特に機械学習の案件が多かったのでこの本を読んでみました。

本の中ほどを開いて見ると、技術的な説明が満載で読む気がなくなってしまうので、ビジネスサイドの方にはいったん100ページ辺りまで読んでみる事をおすすめします。

機械学習は、人工知能技術の中でも社会実装事例の多い技術になりますので、基礎知識として身につけておいて損はないと思います。

④『ITコンサルタント最強の指南書』

ITコンサルタント 最強の指南書(日経BPムック) (日経ITエンジニアスクール)

ITコンサルタント 最強の指南書(日経BPムック) (日経ITエンジニアスクール)

 

人工知能についてある程度の基礎知識を学んだら、あとは人工知能のどの技術を使ってビジネスをするかで読む本が別れてくると思いますので、それぞれビジネスにしたい領域でより詳しく記述された本を読む事をおすすめします。

一方、クライアントの課題をヒアリングする流れや社内実装までの流れ、工数を算出して提案書を作る流れなどはITコンサルタントとほぼ同じ動きになりますので、ITコンサルタントの方向けの本も必読です。

⓹『プロフェッショナルマネージャー』

プロフェッショナルマネジャー

プロフェッショナルマネジャー

 

企業様に話をお伺いすると、十中八九「本当に費用対効果が出るのか?」という話になります。

そこから話を進めて、まずはPoCから...という流れになるのですが、ここで技術の話だけしても「不透明な部分が多いから、やっぱりいいや」と終わってしまう確率が高いです。

そこで重要になってくるのが、そもそもなぜAIを導入したいのか?という課題の棚卸しになるのですが、そこには、

  • 具体的な歩留まりからの現場ニーズがあったり、
  • 事業が頭打ちで打開策を見いだしたいという経営者の課題があったり、
  • ステークホルダーへのアピールだったり、

様々な課題があります。

全てをひも解くと、企業の成長につながってくるので経営学を勉強しておき、経営者や決裁者の方と事業戦略の目線で話ができると、技術だけを語るよりスムーズに事が進んだりします。

経営学の本は名著が沢山あるので迷いましたが、その中でもまずはこちらの本をおすすめします。

 

まとめ

今回のNagoya AI Blogでは、非エンジニアの方向けにおすすめの本五冊を紹介させて頂きました。

これを読破すると、更に色々な事が気になって自然と専門書にも手が伸びると思います。ぜひ騙されたと思って私のおすすめ五冊を上記の順番で読んでみてください!

 

人工知能技術はまだまだ不透明な部分も多いので、経営者様の目には将来を大きく左右する博打と映ってしまうかもしれません。

その事をしっかり理解し、人工知能にできる事とできない事をしっかりと伝え、「それでも共にやっていこう」と判断していただけるまで、経営者様の目線になってとことん打ち合わせを行うことがAI導入への道筋かと思います。

 

代表の篭橋もこちらで書いていますが、 

弊社に頂くお問い合わせの内容も、「うちだとAIで何ができますか?」というAIへの期待値をお尋ねいただくものから、「このデータを機械学習させることはできますか?」と実用に向けた冷静なものが増えてきています。

本当に有効な人工知能の利活用は、今年から始まってくるだろうと感じています。

今年は、様々な形で取得されたデータがプロダクト化あるいはサービス化され、外注案件は減っていく方向に見えます。

それでも自社の課題を吸い上げて、独自の人工知能システムを構築するというプロセスを体験できるのは貴重な事だと思うので、機会があれば是非トライしてみてください。弊社も是非お手伝いさせていただければと思います。

  

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