2019年。
今年はラグビーワールドカップ2019日本大会が開催されるという事で、年明けからラグビー関連のニュースがぐっと増えてきています。
我々、N2iが本社を置く愛知県では、豊田スタジアムで4試合が開催される予定となっているほか、名古屋市、一宮市、豊田市で各国の代表チームがキャンプを行う事も発表されています。いちスポーツファン、ラグビーファンとしてとても楽しみです。(チケットは買えませんでしたが…涙。)
そして、スポーツ全般でいえば、Jリーグやプロ野球のキャンプが始まったり、今年の日程が出始めたりして、開幕に向けて盛り上がってくる時期です。
ところで、スポーツとファンを繋ぐチケットに、この数年、人工知能(AI)の波がきている事をご存知でしょうか?
チケットの販売状況や天候、対戦相手になどの状況に応じて、チケットの販売価格が変わるダイナミックプライシングという仕組みです。
もちろん、価格の変動は人が考えるのではなく、そう言った情報や過去の実績等を基にAIが自動的に算出します。
この仕組みを名古屋グランパスが2019年シーズンから全試合に導入すると発表しました。
2018年の最終節で試験導入し、一番安い2,300円のチケットが倍近い価格になるという事態が発生し、物議を醸しました。
しかし、チケットの転売を防ぐなどの効果もあり、個人的にはこの取組みはありだと思っています。
また、グランパスに限った話かもしれませんが、「ファンやサポーターが、ダイナミックプライシングを避けるためにシーズンパスの購入が増えた」という、クラブ側としては嬉しい側面もあったようです。
チケットという観点では、エンターテイメント産業でも同様の施策を行っています。例えば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでもダイナミックプライシングの導入が始まっています。
巨大テーマパークでは、入場者数が多すぎて、ビジターの満足度が下がっているという事も耳にしますので、良い調整になるのかと思います。
そしてサービス業でも。こちらのホテルの例では、AIの価格提案を導入して以降、値づけにかかる作業時間が半分以下に減ったうえに、収益は増えたそうです。
これまでは、人の経験値や勘で決めていた価格をAIに任せて売り上げをあげる。
浮いた時間で顧客満足度を高める施策を企画をしたり、人は人にしかできない事に取り組んでいけるようになるといいなあと思います。
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ATS(採用管理システム)の自社開発を行なっています。