昨年末のブログでご紹介した通り、N2iでは積極的に外部メンターにアドバイスをいただいています。
開発、営業、採用と、その領域はあらゆる箇所におよびます。さらに、AI.Acceleratorでも貴重なメンタリングの機会をいただいています。
その中で、去年あたりから聞くようになった「壁打ち」という言葉を自分でもよく使うようになりました。
壁打ちー
答えがない悩みを持っている時、誰かに「壁打ちしていい?」というような使い方をすることが多いです。これは「答えを返してくれなくていいからとにかく話を聞いて」という意味合い。 「壁打ち」の意味と使い方・由来|ビジネス/ネット/スポーツ - ビジネス用語を学ぶならtap-biz
私の場合は、壁打ちをさせてもらってよい結果が出ることが多々あります。 なぜだろうと最近疑問に思ったので、今回はその考察をまとめました。また、どういう人に壁打ちしてもらうとよかったかということも。
壁打ちのよいところ
言葉でアウトプットすることによって、アイデアや内容がより具体的に、クリアになる
私は、自分の頭の中で想像して「うまくいく!」と思ったことがあっても、ほとんどの場合は、リアルに落とし込むと穴だらけだったり、全くロジカルではなかったりします。霧がかかっているにもかかわらず、自己完結してしまっているからです。
壁打ちをすることで、内容がどんどんクリアになり、穴が埋まっていきます。実際に、戦略戦術の温度感が現状に即したものに落とし込めている感があります。
たくさんの引き出しを持っている相手から、直にノウハウを教えてもらえる
スタートアップ界隈では、明確な答えのないことの方が多いです。ただ正攻法やセオリーはあります。また自分に経験のない領域については知らないことが多いですが、知らないセオリーや、業界の暗黙知的なルールなども、壁打ちによって、わんさか引き出しの中身を分けていただけます。
30分、1時間の壁打ちでどえらい(=とてつもない)情報量をいただけるものだから、最近はその議事録を少なくとも2、3回は読み返します。特に、転ばぬ先の杖的な事を言われると、実際数カ月後にそうなって、さらに読み返すことがあります。
予想していなかった気づきがある
壁打ちではないですが、初めてお会いした方と話をしていた時に、その内容が全く自分に刺さらなくて、逆に社長たるもの、下手に上辺だけのアドバイスはしない方がよいと学びました。
「社長の姿勢がその会社の全てだし、見切られてしまう」と、ある意味反面教師的に学びました。(変な気づきでしたが、大変勉強になりました。)
どういう人に壁打ちしてもらうとよいのか
上司やその領域で、自分より優れている人
自分より優れている方に壁打ちをお願いすると、その圧倒的な経験値から、いただけるものが非常に多いです。本当にわからない事はこれが一番よいと思っています。単なるアイデアの場合もありますが、必ず解決策へのヒントになります。
別部署の同僚ないしは、部下
ある程度霧が薄くなってきている時は、自分と違う職能や脳を使っている人、あるいは、一緒にやっている部下との壁打ちもお勧めです。別の部署では別の目線で意見をもらえて、違う角度から検証できます。
部下との壁打ちは、一緒に取り組んでいることがよりクリアになり、事業部の速度が速くなることもあります。また、「僕もそう思っていました」といった副産物もあり、狙ったわけでもないのに動機付けができたりします。
壁打ちでやってはいけないこと
知ったかぶる。知っていても、知っている感を出さない
壁打ちは、ある意味ブレスト(ブレインストーミング)の親戚だったりするので、決して否定したり、知ったかぶりをして、広がろうとしている話題を狭めないことが大切です。
最善の方法論を考えるために話題を広げたり、課題を探すために壁打ちをするわけで、壁打ち相手の意見は正直重要ではありません。
特に我々のようなAIスタートアップは、答えがひとつではないことが多く、むしろ、ひとつの時は無いくらいです。
壁に対して、ボールを打ち込んで、返ってきたものをさらに強いスイングで打つ。そんなイメージです。
今年は「壁打ちいいすか?」を社内で広めようと思います。
誰が最初に「かごさん、ちょっと壁打ちいいすか?」って言ってくれるだろう。
楽しみです。
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