AIというと「人間の仕事を奪う」といった論調の記事をよく見かけます。
今日はAIのおかげで仕事に復帰できたという方を見つけたので、ご紹介したいと思います。
2年前に病気で声を失ったアメリカのラジオジャーナリストであるジェイミー・ドゥプリーさん(54)は、舌突出ジストニアという珍しい中枢神経疾患にかかり、話すことができなくなってしまいました。
スコットランドのセレプロック社が開発したAIによって、過去の音声記録を使い、学習システムに喋り方を推測させて新しい声を作り、仕事復帰することができたという記事です。
セ社によって作られたこのシステムでは、ドゥプリーさんの過去の音声記録を使い、脳神経を模した学習システム「ニューラルネットワーク」に、ドゥプリーさんがどのようにしゃべるのかを推測させるというもの。
一時は声を失い、ラジオ放送から離れざるをえなかったドゥプリーさんですが、新しい声を得た今では人生が大きく変わったと同記事で語っています。
後天的に舌突出ジストニアに苦しんでいる患者さんの数がどれくらいなのか、調べてみましたが、残念ながら数字を見つけることはできませんでした。が、少し検索しただけでも、3000件弱のサーチ結果がありました。
また、歌手で音楽プロデューサーのつんく♂さんのように、がんで声帯を摘出せざるを得なかった方もいらっしゃいます。一般の方が、自分の声の録音を30時間分持っている、ということも考えづらいですが、AIによってまた話せるようになり、仕事を続けられるという事例が今後増えていくといいなと思いました。
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