中国のTencent Researchが2017年12月に発表した『グローバル人工知能人材白書』によると、「世界的に見てAI開発をリードするほどの人材」は1000人足らず、「AI人材」は30万人ほどしか存在しないのだそうです。
そして、その30万人のうち、大学にいる研究者が約10万人、産業界でビジネスに携わる人が約20万人とされています。
世界規模でみれば、ビジネスの現場に必要なAI人材は約100万人との推定で、約80万人が不足していることになります(研究者は除く)。
人工知能の研究指導においては世界中に367の大学があって、毎年約2万人の学生が卒業しているとしています。
(中略)
日本に目を向けてみましょう。全国推定だと、AI人材の修士課程修了者は約2800人、博士課程修了者は約460人です(人工知能技術戦略会議人材育成TF資料より)。
世界で毎年2万人のAI人材が輩出されているようですが、日本での人数は3000人強だそうです。
「RU11」と呼ばれる北海道大学、東北大学、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、筑波大学、東京工業大学の垣根を越えたコンソーシアムに限って言えば、人工知能分野の修士課程修了者は約860人、博士課程修了者は約155人、年間約1000人程度を輩出しています。
この数字が先の2万人に含まれているかどうかは定かではありませんが、いずれにしても、AI人材は依然として足りないことに変わりはなく、AI開発を進めている企業にはひっぱりだこです。
今回ご紹介した記事の後半には、社会人を対象とした政府主導のリカレント教育(学び直し)についても触れられています。
微力ながら弊社でも若手AIエンジニア向けの勉強会を始めています。
ご興味あれば、是非ご参加ください。
------------------------------------------------------------------------