将棋の世界がまた賑わっていますね。
藤井五段が朝日杯優勝で六段に昇段!というのがどれだけすごいのかということですが、よく整理がつかないのでまとめてみました。
昇段の早さ
藤井聡太(六段)は、最年少四段でプロになり、五段から六段に昇段するに至っては16日で昇段するという異例の快挙です。トップ棋士と比べても、羽生さんで約2年、加藤一二三さんで約1年かかっています。
五段〜六段になるまで。
羽生善治さん 約2年
加藤一二三さん 約1年
藤井聡太さん 16日
最年少記録
すでに最年少記録を6つも持っています。また全棋士参加の朝日杯優勝は稀に見る快挙です。
1)四段昇段(プロ入り) - 14歳2か月
2)初勝利 - 14歳5か月
3)通算50勝 - 15歳4か月
4)一般棋戦優勝 - 15歳6か月
5)全棋士参加棋戦優勝 - 15歳6か月
6)六段昇段 - 15歳6か月
連勝記録
連勝記録はなかなか作れるものではありません。人工知能のPonanzaは勝率90%と考えると、10回に1回は負けてもしかたがないもの。
1位 藤井聡太棋士の29連勝
2位 神谷広志棋士の28連勝
3位 丸山忠久棋士の24連勝
さてここで、朝日杯での藤井さん対羽生さんの、私が気になった一手をご紹介します。
>>> 中盤の 藤井:4三歩打 です。
通常なら2筋の飛車の成り込みを嫌って、王か反対側の金で取る局面。羽生さんは2筋に近い方の金で取りました。その応手が次の画像です。
>>> 羽生:3二角打
飛車の成り込みに対し、この手を読んでいたため2筋の金をあげたのでしょう。龍はこのあと使い道がなくなります。この角打によって飛車を動かさざるを得ないため、先手を取られてしまいます。さすが羽生さんです。
>>> 実際の局面では龍をひきませんでした。
それに対し、さらに厳しい2二歩打で先手を握ります。
>>> 局面が変わって、龍は封じ込められてしまい、羽生さん有利かと思われた局面でしたが、9筋の銀打ちに失敗し形成が逆転します。
そこで、渋い1手の7四歩。
早指しとは思えないこのじっくりと重みのある1手を打てるのは、高速の寄せならぬ羽生の頭脳を超えた藤井の粘り!!このじっくりとした1手を指せると強くなるんですね。もう粘りというか、落ち着きというか、貫禄を感じます。
私なら、7二銀打などで急いでしまいそうです。でもこの7二銀もありではないでしょうか?
詰めの読みの速さは、谷川さん、羽生さんと同じかそれ以上の読む力がありそうです。
終盤の粘り強さが持ち味ではないでしょうか。
ところで人工知能の話ですが、最近ローソンのあきこさんにはまっています。
LINE@でローソンを追加すると、将棋ができるのですが、対戦相手がなんと、人工知能のPonanzaらしいです。私もアマチュア四段ほどあるはずなのですが、まだ勝てません。さすがにPonanza、強すぎます。時間も制限時間30分なのと、通信に失敗すると途中で終わってしまうので、そこはご愛嬌です。
ぜひこの機会にみなさんもPonanzaと将棋を対戦してみてください。
あきこさんは顔いつも笑顔ですが、最後の詰めで読みきられると、思考時間0秒で打ってきます。笑