知恵と知識を道具として使い、人間の脳は何をゴールに、何を目的に働くかというと、自分の脳が一番心地よいと感じる感情を満たすために、知恵と知識を使っているわけです。
一番脳が心地よいと、快感を感じる。お腹がすいた。それを満たす。眠たい。それを満たす。お金を稼ぎたい。それを満たす。立派な家に住みたいという欲望。それを満たす。感情の欲望を満たすという事のために、知恵と知識という道具を使って、脳は機能していくわけであります。
じゃあその感情の中に、感情の欲望というものがあるわけですけども、欲望の中に、欲望のままのためだけに、本能のおもむくままだけに人間が脳を活用していくと、知恵と知識を活用していくと大変危険なことになりますね。野蛮な人たちが生まれてきます。
実は人間の脳の段階にはですね、人間の脳が感じる、満足感を感じる、快感を感じるものには段階があるというふうに言われております。
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今年(2017年)の秋から冬にかけて発売されるスマートスピーカーのニュースを昨今目にします。アップルも Siri を搭載したスピーカーをリリースするという情報が昨日発表されました。
【速報】アップルがSiri搭載のスマートスピーカー「HomePod」(ホームポッド)をWWDCで発表、A8チップ、7ツイーター、6マイク搭載して349ドル | ロボスタ - ロボット情報WEBマガジン
人工知能機能を搭載するスピーカーは、来年の今頃には、一家に1台くらいのスピードで普及する新しい商品だと思っています。
さて、そんな中、人工知能を開発していく開発者として次のステップを考えています。
それは人工知能に感情を搭載することです。
人工知能が感情を表現することができ、感情を理解することができたら、より人間らしく振舞えるのではないか、と考えるのは、当然のことかもしれません。
現在は、会話をどのように処理しているかというと、一般的には、会話の内容を「名詞」「動詞」などの「品詞」にわけて、それをグループ分けしていくことで会話を理解しています。
例えば、「りんごを食べた」と「パイナップルが好き」という文章があるとしたら、「りんご」名詞、「パイナップル」名詞、と区分して、それを「果物」というグループに振り分ける作業をさせています。
人工知能に感情を持たせるにはどうすればいいのか
私はひとつの思考実験を考えました。
赤ちゃんは、なぜ笑うのかを考えることです。
1つは、本能が必要です。
2つには、学習が必要です。
人間はまず、生まれてすぐに本能というプログラムによって、笑う、泣く、恐怖、などの感情が備わっていると考えています。
また、本能は、「自分に危害を加える可能性のあるものを、生まれてすぐ自ら判断することができる」と考えています。これは結果的に「死にたくない」というプログラムが生まれながらにあると考えています。
この本能というプログラムが、感情を学習させる人工知能には必要となるでしょう。
感情を学習する
次に、感情を学習させる必要があると思います。
私は、次の動画を言語学習のヒントやアイデア出しによく使っています。
私たちは、知らない外国語で説明されても、理解できません。
言語が理解できない = イメージが出てこない
とも解釈できます。これにつきると思います。
なので、英語を勉強しようと思ったら、教科書の文字を覚えるだけではダメで、イメージ+言葉 が必要なのです。
この イメージ+言葉 の学習モデルは、まだ人工知能にはありません。
イメージからタグ付けをする処理はありますが、会話においてはこの2つの処理を同時に行うプログラムはまだないようです。
このモデルを組み上げた次に行う作業が、感情表現の教育ではないでしょうか。
「りんご」+「りんごの画像」+「好き(表現)」
というモデルを作れば、好きという表現を連鎖させることができます。
外国人は納豆が嫌い というのは、育った環境によるもので、一般的に
「臭い」+「嫌い(表現)」という組み合わせで、これは「臭いものを食べたら病気になる」という本能ではないかと思います。
しかし、親が食べていたりすると、「慣れ」により「本能」を超越して食べることができるようになるわけです。「習慣」という繰り返しの動作は人間の感覚をマヒさせることはよく知られています。
そして結論は?
まず、会話のモデルを、「単語」+「画像」というモデルにします。
次に、「本能」と「感情」のベースを結びつけます。
そのモデルで繰り返し学習させることで感情を持たせることができるのではないかと考えます。