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具体的に世の中にどんな誤解が蔓延しているかというと、たとえば「すごく賢い人工知能が既に存在する」「IBM Watsonのようなものや機械学習、深層学習を導入すれば、誰でもすぐに『すごいこと』ができる」「人工知能と呼ばれる単一のテクノロジーが存在する」「人工知能を導入するとすぐに効果が出る」「『教師なし学習』は教えなくてよいため、こちらの方が良い」「ディープ・ラーニングが最強である」「アルゴリズムをコンピュータ言語のように選べる」「誰でもがすぐに使える人工知能がある」「人工知能とはソフトウェア技術である」といったものが代表的だ。
これらの誤解は、「結局、人工知能は使い物にならないため意味がない」という挫折を後々、招きかねない。
人工知能に関する誤解を抱えたままの企業の90%が、2020年までにデジタル・ビジネスの推進で頓挫するという予想もある。現在、人工知能の活用を検討している企業が、着実に次のステージに進むためには、まずは誤解や神話を払拭する必要がある。人工知能とは何か?過去と現在、そして未来のテーマ
昨今、人工知能と併せて「シンギュラリティ(技術的特異点)」というキーワードが注目されるようになった。2045年に全人類の叡智を超える人工超知能(ASI: Artificial Super Intelligence)が出現するというものだ。また、その前段階として2030年までに汎用人工知能(AGI: Artificial General Intelligence)が実用化すると予想されている。
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この記事でも指摘されているように、人工知能はまだ発展途上段階であって、人工知能
をいれれば何でもできると考えている人はまだまだ多いのが事実です。
なんでもできる人工知能という考えは、「AGI」と呼ばれる汎用人工知能から「ASI」に移行するタイミングがこれにあたると考えて良いと思います。
今は、専門分野のみでの活躍において期待されているだけで、今後の汎用的な使用に関してはこれからの発展を期待するしかありません。
ただ、その中で専門分野の人工知能を開発し、それぞれがひとつにつながっていくことで今後の汎用的な人工知能を作るうえでの礎になることは間違いないでしょう。
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