LOTUS(ロータス)は、 “Learning with errOrs based encryption with chosen ciphertexT secUrity for poSt quantum era”の略称であり、格子暗号の技術を使っています。格子暗号では、全てのデータは行列やベクトルで表現されます(図2参照)。暗号化処理は一度平文ベクトルをスクランブル(図中の薄緑から濃緑への矢印)した後、それを復元に必要な付加情報(図中の灰色の部分)とセットにして暗号文ベクトルとします。復号時には、秘密鍵と付加情報から、暗号文のスクランブルを解除するための情報を復元し、平文を計算します。この原理は、以前開発したセキュリティアップデータブル暗号(2015年1月19日付け NICT報道発表参照 http://www.nict.go.jp/press/2015/01/19-1.html)の基本部分と同じです。
量子コンピューターにも破ることのできない暗号化技術(LOTUS)が発表され、今後検証が行われていくことになります。とても楽しみなニュースがでました。日本によって開発されているのも素晴らしいことです。
量子コンピュータが出る前に、現在のネットワークで使われている暗号化技術を超えるものができなければ、世界は破綻するということは長らく言われてきました。
ウェブサイトの中でクレジットカードが使えるのも現在の暗号化技術があってこそ可能なものです。
もしこの研究の結果が正式に認可されることになると、いよいよこの技術はやがて当たり前に日常生活で利用されることになるのでしょう。
プレスリリース | 量子コンピュータ時代に向けた新暗号技術を開発 | NICT-情報通信研究機構
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