ここ数年、人工知能(AI)という言葉をよく聞くようになりました。
そして、人工知能を導入する企業はどんどん増えています。
導入によってコストの削減や、売上の拡大など様々な効果を期待していることでしょう。
「AIに仕事を奪われる」と言われていますが、「人間にしかできない仕事」に注力を注ぐことができるということでもあります。
今回は米最大手百貨店Macy’sの人工知能の活用事例を紹介したいと思います。
Macy’sのチームメンバーは、IBM WatsonとSatisfiが提供する新しいモバイルWebツールMacy’s On Callをテストしている。顧客はMacy’s On Callを使って、テストに参加している店舗の商品の品揃え、サービス、施設に関する質問を自然言語で入力し、その質問に対するカスタマイズされた回答を受け取ることができる。Macy’sは、現在、全国の10店舗でこの新しいツールを試用している。
まだテスト段階ですが、この「Macy’s On Call」というアプリを使えば、店員に聞かなくてもWatsonが答えてくれるという。
これによって、買い物客は店員に聞かなくても答えがわかるし、店員も案内などに時間を割かずに済みますね。
店舗側は、機械が代替できる仕事はAIに任せて、店員はAIにできない仕事に集中できるというわけです。
実際、百貨店なんかに行った際に「商品に関する情報」「場所に関する情報」など店員に聞くことがあります。
手の空いた店員がいれば良いですが、「近くに店員がいない」「店員が買い物客対応中で他の店員を探す」という場面にも遭遇します。
これらを全て解決できるというのだからとても期待が持てます。
AIをうまく活用すれば、時間の削減になり人間にしか出来ない仕事に時間を使えます。
「AIが仕事を奪う」というよりは「機械でできる仕事を人間がやっていた」
そして、それを実現することが可能な時代になったと表現する方が、なんだかポジティブに捉えられる気がします。