寺院などにある日本庭園は色々な要素の調和でその美しさが成り立っていますが、その中でどうしても欠かせない重要な要素の苔(コケ)。
この苔が庭園を美しく彩り、侘び寂びの精神を伝えてくれます。
その苔にも実に様々な種類があります。中には専門家でも種類の見分けが困難なものもあるそうです。
今回、その苔の種類を自動で判別する人工知能を京都大学の大学院生が開発したとの発表がありました!
女子大学院生が開発した人工知能でコケの種類を自動判別
苔の種類を自動判別する人工知能を開発したのは、京都大学農学研究科の修士1年、皆川まりさん。
高校時代から京都にある古い寺々を訪れ、季節ごとに植生が変わる苔庭に夢中になっていき、その後京大の農学部で苔の分類方法を学ぶうちに、苔庭を訪れた人にその苔の種類や特徴を知ってもらうことができれば、より興味を持ってもらえるはずと思ったのがこの開発を至った理由だそうです。
好きが高じての開発ということです。いいですね!
数種類の苔の写真をディープラーニングで学習・判断させたこの人工知能、実際の庭園の画像を苔の種類別に色分けさせたところ、正答率は95~67%に至ったそうです。この正答率、十分実用に耐えうるものですね。
今後、この苔の判断を行える人工知能を使って、美術館でよくあるような音声ガイドアプリのように、自分が訪れている庭園に生えている苔の特徴や習性などを教えてくれるものができれば、私のように苔に疎い人でも楽しめることができそうで、期待が持てますね!すごい!
それにしても苔盆栽や苔庭などなどと苔には苔なりの魅力があるんでしょうね。この発表で、少し興味が芽生えました。
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/65/P1-246.html
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