みなさんは「高級食パン景気指数」をご存知ですか?わたしは先日、はじめて耳にしました。そこで、「高級食パン景気指数」についてまとめてみました。
高級食パン景気指数とは
高級食パン景気指数は大和証券シニアエコノミストの末廣徹さんが独自に開発した指数だそうです。家計調査から割り出した食パンの単価を消費者物価指数で割り、食パン市場全体に占める高級食パンのシェアを示したものであり、消費動向を知る手がかりとなります。
高級食パンは「プチ贅沢」の代表のような商品であり、消費マインドの変化を占うのには最適なんだとか。
確かに、わたしも「プチ贅沢」として高級食パンを購入しております。
高級食パン景気指数からわかる2022年の消費動向は?
高級食パンは2017年ごろから人気が出始め、息の長いブームが続いていましたが、2021年10月ごろから急速に勢いがなくなったのだそうです。指数的には2021年5月の107.7がピークで、2021年の11月には100.6に低下。これを大和証券シニアエコノミストの末廣さんは「プチぜいたくマインドの低下と巣ごもり消費の一巡」と原因を推測しています。
ということは、消費動向は鈍っているということ?と解釈してしまいそうになりましたが、どうやら高級食パン景気指数の急落は悪い話ばかりではないようです。
「家庭で高級品を楽しむことと外食は両立しません。高級食パン景気指数の低下は巣ごもり消費から対面サービスへの移行を示している可能性があります」
https://financial.jiji.com/magazine_bk/back_number.html?number=224 より
まとめ
個人消費の動向を知る手がかりはいろいろありますが、高級食パン景気指数というのは初めて知ったので取り上げてみました。
弊社は新型コロナの流行をきっかけにフルリモート勤務となりましたので、約2年全社員が巣ごもりに近い状態で生活しています。巣ごもり生活に順応してきたと感じる一方で、対面でのコミュニケーションの少なさに不満も感じています。対面サービスが心置きなく楽しめる世情に早く戻って欲しいものです。