名古屋と東京を拠点に活動するAI開発会社のN2iが、革新的なIT技術と最前線のビジネス情報をお届けします。

「既存のSaaSを入れているが、結局スプレッドシートが手放せない」 「媒体からの応募者取り込み作業だけで、毎日1時間が消えていく」 「自社独自の選考フローをシステムに反映できず、運用が形骸化している」
人材紹介、人材派遣、そして独自の採用手法を持つ事業会社の皆様から、こうしたご相談をいただく機会が増えています。市場には優れたSaaS型ATS(採用管理システム)が数多く存在しますが、なぜ多くの企業が「自社専用のシステム開発」を検討し始めるのでしょうか。
本記事では、人材業界のシステム開発に特化した知見を持つN2iが、SaaSと自社開発の決定的な違い、そして「開発に踏み切るべきか否か」の判断基準をプロの視点で解説します。
1. ATSの「SaaS導入」と「自社開発」の決定的な違い
まずは、多くの企業が迷う2つの選択肢を整理しましょう。
SaaS(パッケージ)導入
月額数万円〜数十万円で利用できるクラウドサービスです。
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メリット: 初期費用が安い、導入が早い、ベンダーによる自動アップデートがある。
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デメリット: 独自の業務フローに合わせられない、他システムとの連携に制限がある、データ活用(二次利用)の自由度が低い。
自社開発(フルスクラッチ・カスタマイズ)
自社の業務フローに合わせて一から、あるいはベースとなる技術を組み合わせて構築します。
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メリット: 業務効率を最大化する「100%自社仕様」、基幹システムやLINE・独自媒体との自由な連携、蓄積したデータの完全な利活用。
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デメリット: 初期投資が必要、要件定義に時間がかかる、保守運用の計画が必要。
結論から申し上げれば、「標準的な採用フロー」で完結するならSaaSが最適です。しかし、「システムを事業成長のレバー(武器)」にしたいなら自社開発に軍配が上がります。
2. 人材会社が「自社開発」を検討すべき3つのサイン
具体的にどのような状態になったら、自社専用のシステムを検討すべきなのでしょうか。
① 独自のオペレーションが「競合優位性」になっている
例えば、「候補者のスキルを独自のアルゴリズムでスコアリングしている」「特定の属性を持つ候補者に対して、特殊なステップでナーチャリング(育成)を行っている」といった場合です。 SaaSは「誰にでも使いやすい」を目指しているため、こうした「尖った機能」を実装することは困難です。独自の強みをシステム化して仕組みに落とし込みたい場合、自社開発が唯一の選択肢となります。
② 複数媒体の「データ連携」が手作業で限界を迎えている
リクナビ、マイナビ、doda、Indeed、さらにはBizReachやOfferBoxなど、利用する媒体が増えるほど「応募情報の転記」や「スカウト状況の同期」に膨大な工数が割かれます。 多くのSaaSでも一部連携は可能ですが、「特定の媒体だけ自動化できない」「取り込める項目が限られている」といった不満が残ります。APIを駆使して「全媒体の応募者を一箇所に、完璧な形で集約する」仕組みは、現場の生産性を劇的に向上させます。
③ 採用後の「基幹システム」と連携させたい
人材派遣や紹介業において、採用(成約)はゴールではなくスタートです。 「採用管理(ATS)」と「売上管理(ERP)」「勤怠管理」が分断されていると、二重入力や集計ミスが発生します。これらを一つの思想で繋ぎ、フロント(集客)からバックオフィス(入金)までを可視化するには、自社開発によるシームレスな設計が不可欠です。
3. 人材系システム開発で「よくある失敗」とその回避策
事例を一般化した「失敗パターン」を知ることで、成功の確率を高めることができます。
失敗1:現場が使わない「多機能すぎるシステム」
「あれもこれも」と機能を盛り込みすぎた結果、入力項目が増え、現場のコンサルタントやアドバイザーが結局使い慣れたExcelに戻ってしまうケースです。
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回避策: 最初からすべてを作らず、最も頻度の高い業務(例:応募者へのファーストコンタクト)に絞って磨き上げる「MVP開発(最小限の機能開発)」から始めること。
失敗2:媒体の仕様変更に対応できない
求人媒体側のアップデートにより、データの取り込み機能が止まってしまうケースです。
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回避策: 変化を前提とした柔軟な設計を行うこと。また、開発パートナーが人材業界の動向に明るく、迅速にメンテナンス対応できる体制があるかどうかが鍵となります。
4. 愛知・名古屋の企業様へ:N2iが「面着」の伴走にこだわる理由
私たちは名古屋と東京に拠点を置いていますが、特に愛知県周辺の企業様とは「直接会ってお話しすること」を大切にしています。
なぜ、デジタル化を推進するAI開発会社がアナログな「対面」を重視するのか。それは、システム開発の成否は「言語化されていない現場の違和感」をどれだけ拾えるかで決まるからです。
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「あの媒体の管理画面、実は使いにくいんですよね」
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「候補者との連絡はLINEがメインなのに、履歴が残らなくて……」
こうした細かい、しかし切実な悩みは、オンライン会議の画面越しではなかなか出てきません。実際にオフィスに伺い、今の業務フローを見せていただきながら、「ここ、自動化できますよ」「ここはAIで効率化しましょう」とご提案する。この距離感こそが、本当に「現場で回る」システムを生むと信じています。
5. まとめ:まずは「自社の不の解消」から始めませんか?
ATS開発は、必ずしも数千万円規模のフルスクラッチである必要はありません。 「この媒体連携の部分だけ自動化したい」「今のSaaSに、この機能だけアドオンしたい」といったピンポイントな課題解決から、RPO(採用代行)をテクノロジーで効率化する支援まで、N2iは幅広く対応しています。
人材ビジネスを深く理解し、名古屋・東京の地で顔を合わせて伴走できるパートナーをお探しなら、ぜひ一度私たちにご相談ください。
「そもそもシステム化が必要なのか、それともSaaSの設定変更で済むのか」という初期段階からの壁打ちも大歓迎です。
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貴社の現在の採用フローを伺い、どこにボトルネックがあるのか、システムやAIでどう解決できるかを一緒に整理します。名古屋近郊・東京都内であれば対面での打ち合わせも可能です。
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