2019年の5月20日(月)は「交通事故死ゼロを目指す日」です。
この取組み、2008年に制定され、毎年春・秋の全国交通安全運動と連動していますが、読者の皆さんはご存知でしたか?
昨年、人生で初めて交通事故にあいました。
信号待ちで停止していたところ、後続車が突っ込んできました。ドライバーはナビに気を取られていたそうで、脇見運転です。
幸い大きな怪我はありませんでしたが、子供が同乗しており、とても恐い思いをしました。警察や病院に行ったり、保険会社とのやりとりにも時間を取られ…。二度と同じ体験をしたくありません。
N2i が本社を構える愛知県では、交通死亡事故ワーストワンが何年も続いています。
シートベルト着用の義務化や車へのセンサー類の搭載が進み、交通事故死者数は全国で相対的に減ってきているようですが、政府が目標とする「2020年までに2500人以下」を達成するには程遠い感じです。
私は最近、20年ぶりに愛知県に戻ってきたペーパードライバーです。久しぶりに住んでみると、 県内の、特に今住んでいるエリアで車に同乗していると、恐い思いをすることが多々あります。
ウインカーを出さずに車線変更をする「名古屋走り」も酷いですが、脇道から右折・左折をしようと出てくる車が、停止線手前で止まることはほぼありません。
この車間距離で入るか!と思わずキーッとなってしまう強引な割込み。
歩行者や自転車が来ていても、我先に行ってしまいます。
そして、ドライバーがスマホを触っていることも残念ながら珍しい光景ではありません。なんと先日は、大きな国道でスマホを2台持ちしているドライバーを目撃しました。
ハンドルを握ると、こちらの痛ましい事故のことなどすっかり忘れてしまうのでしょうか…。
自動運転がこういった危険な運転を解決するという向きもありますが、日本全国津々浦々までシステムが普及するには相当な時間がかかります。
その間にひろまるといいな、と思ういくつかの取組みを見つけたので、今日はそれらをご紹介したいと思います。
AIで交通事故を減らす警察の取組み
こちらは、京都府警の取組みです。
事故の多発エリアと交通違反の検挙が多いエリアのズレを見つけて、取り締まりを強化すべきエリアを把握。
人身事故は前年同期比13.7%減、死者数も29.2%減で統計上史上最少になったそうなので、同様の取り組みが早く他県にも普及するといいなと思います。
現時点ではGIS(geographic information system = 地理情報システム)での運用ですが、将来的には人工知能(AI)を用いて潜在的な事故を探り出すことも視野に入っており、潜在的に交通事故が起きやすいエリアを特定できるようになるとのこと。
AIで危険運転を抽出する保険会社の取組み
保険会社からは、注意すべき場所で警告を発してくれるアプリや、AIが危険運転を抽出するサービスが登場しています。
番組で紹介されたサービスのうち、損保ジャパン日本興亜株式会社の安全運転サポートアプリは、契約の有無に関わらず利用できます。
ドライブレコーダー機能もありますので、ドライバーの皆さんは、是非スマホに入れておきましょう。
そして、ドライバーのみなさんに是非考えていただきたいのが、保険会社さんは危険運転をするドライバーを把握して、保険料をあげようとしている、ということです。そうならないように、是非余裕を持って安全運転でお願いします。
スウェーデンの取組み「ビジョン・ゼロ」
国際的には、スウェーデンが推進する「ビジョン・ゼロ」という取組みもあるようです。
こちらはアナログ的なアプローチですが、色々取り混ぜて安全が担保されるようになるといいなと思います。
交通事故死ゼロを目指す日をわざわざ制定しなくとも、交通事故が当たり前に起こらない世界になりますように!