上の3枚の写真は、左からオリジナルの航空写真、人工知能が簡易地図に変換した画像、真ん中の簡易地図から人工知能が再構築した写真画像である。
このように、航空写真を簡易地図に変換する人工知能は大変便利である。
しかも、簡易地図から写真のように変換できるのも、人工知能だからできることのように思えた。
ここで、ある事に気がついた研究者がいた。
人工知能に変換させた簡易地図から、ほぼオリジナルに近い写真画像が再構築されていることに気がついたのだった。
人工知能は、簡易地図に人間にはわからない暗号を隠していた
オリジナルの航空写真から簡易地図を変換する学習をする際に、元の画像に戻せるよう、人工知能は自らオリジナルのデータを簡易地図に埋め込んでいることが分かった。
画像データに別のデータを埋め込む技法は、「ステガノグラフィー」と呼ばれ、古くから使われている手法であるが、それを人工知能が行っているとは予想しなかった。
ステガノグラフィーを使えば、人間の目には分からないように、人工知能だけが分かるデータを埋め込むことも可能なのだ。
もうひとつ面白いことに、簡易地図に別の画像データを埋め込むことで、全く別の簡易地図に別の航空写真を再現させることもできた。
これこそまさにステガノグラフィーである。
人工知能と人間はどちらが賢いか?
人工知能は、最短の時間で作業を行う方法を常に模索している。
そのために、簡易地図にオリジナルの航空写真を埋め込む方法にたどり着いた。
人間の目には、あたかも簡易地図から航空写真が再現できたかのように見えるが、これは人工知能が考えた、最短の処理方法にすぎない。
そこに気づかない人間、もしくはこの方法に気づかずに指示を出した人間に問題があるのだ。
CycleGAN, a Master of Steganography
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