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芸術の秋なので人工知能とアートについて考えてみた

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秋が深まってきました。

食欲の秋、運動の秋、芸術の秋。誰がこの言葉を生み出したのか分かりませんが、「何かをしなくては」と急かされる気持ちになる今日この頃。

そんな折、AIが描いた絵画が4800万円!で落札されるというニュースが飛び込んできました。

www.sankei.com

 

先には、人工知能が描いた絵が賞を取ったというニュースもあったので、いずれ高い金額で落札される事も起こり得るだろうとは思っていたのですが、額が額なので驚いてしまいました。

The Butcher's Son

こちらが、その賞を取った絵画です。

www.fastcompany.com

 

一般的に、美術品の価格は「需要と供給のバランス」と「美的な価値」、それに「希少性」の3点で成立するとされます。

「希少性」については、人工知能が描いた絵画というもの自体がまだまだ少なく、高額になるのも納得ですが、問題は、「美的な価値」←ここです。

 

何をもって「美」とするか、これが芸術だと思っています。

ちなみに「芸術」と言う言葉をWikipediaで調べてみると、

表現者あるいは「表現物」と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。

という事なので、「心が動かされる物 = 芸術 = 美」と解釈する事もできますね。

 

ここからは個人的な考えなのですが、芸術という物は「新たな価値観を提唱する事」、よって、「今まで無かった価値観を世に広める活動」こそ芸術、アートだと思っています。

 

正直今の私には、落札された絵に関して「需要と供給のバランス」における需要の部分を持ち合わせておらず、この絵に関してはさっぱり理解ができないのですが、購入した方には精神的需要があったのでしょうか。

私の中では、この絵画自体ではなく、「人工知能が描いた絵画が高額落札された」という事実自体が「新たな価値観の提唱」であると感じたので、この一連の流れを含めて芸術だなと「心が動かされました。」

 

あれ?なんかこの絵欲しくなってきた......?

 

元々芸術の分野では、「人間以外が生み出す物」についても古くから評価されていたので、人工知能を受け入れる器はビジネスシーンよりも大きいのかもしれませんね。

 

Portrait of Edmond Belamy

さて、落札された黒いコートを着た男性像。「Portrait of Edmond Belamy(エドモンド・ベラミーの肖像画)」というタイトルがついてます。

14〜20世紀に描かれた肖像画15,000枚を人工知能に学習させたところ、自動的に絵を描くことができるようになったそうです。

手法はGANによるもの。*1

The Generator makes a new image based on the set, then the Discriminator tries to spot the difference between a human-made image and one created by the Generator.The aim is to fool the Discriminator into thinking that the new images are real-life portraits. 

ざっくり解説すると、学習した肖像画に基づきジェネレーターが新しい絵を描き、ディスクリミネーターが人間による絵との違いを検出するという工程を繰り返します。新しい絵が人間の手による肖像画である、とディスクリミネーターがだまされる段階になれば、目的達成ということになります。

 

GANについては、こちらで簡単にご紹介しています。併せてどうぞ。

 

blog.n2i.jp

 

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