日本製のIoTデバイス「スマートマット」が発表されたので「AIとIoTのコラボレーション」について考えたいと思います。
株式会社スマートショッピングの代表取締役 林 英俊氏は、上記記事で次のような考えを語っています。
「消耗品の残量の履歴というものを、真面目に溜めた人はいません。しかし、こういう履歴がビッグデータとして我々のクラウドには溜まっていきます。この世の中にないデータを用いた分析、学習、AIといった機能であれば今までできなかったことができるのではないかと考えています」
ルーチン作業になりつつも、ミスが発生したときには大きな影響を被る在庫管理。
そんな現場のトラブルに対して「自動測定」と「自動発注」という、決して新しいと言えない技術要素を組み合わせ、世の中になかったものを作り出す。
革新的なデバイスだと思いました。
JavaScriptでは今となっては当たり前の技術であるAjax(Asynchronous JavaScript And Xml)も、枯れた技術に新しいラベルを貼ることで生まれ変わったものとして有名です。
作って理解するAjax --- No.1古くて新しいアーキテクチャ | 日経 xTECH(クロステック)
Ajaxはこの記事が執筆された2005年時点ですでに枯れた技術と言われていましたが、それが今もなおほとんどのWebアプリケーションを支える基礎技術になっていることは、本当に偉大な革新だったことを証明していると思います。
いまさら聞けない、“Ajax”とは何なのか? (1/3):いまさら聞けないリッチクライアント技術(3) - @IT
AI、IoT(これも古い技術ですね)業界では次々に新しい技術が生まれ、現場のエンジニアとしてはついていくのもやっとな現状ですが、そんな今だからこそ、一度立ち止まって本当にユーザが必要としている
「価値のある新しさ」
を生み出すことが、
N2i(New knowledge x 2 = innovation)のやるべきことだと私は考えています。
おまけ。
古いもの、すでにあるものから新しい価値を生み出す、という点では以前ご紹介したこちらもそうですね。ご参考に併せてどうぞ。
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ATS(採用管理システム)の自社開発を行なっています。