先日、人工知能はどこまでデザインできるのか?できないのか?という事が社内で話題になりました。 その際の結論としてはデザインそのものはできるが、それはまだ実用的なものではない、というものでした。
そんな事がありましたので、少し人工知能とデザインについて調べています。
人工知能とデザイン
ゲームなどのクリエイティブの分野での人工知能
AI x DESIGN: 人工知能でデザインの世界は進化するか
クリエイティブな世界と AI の関係は、決して細いものではない。例えば株式会社スクウェア・エニックスのリード AIリサーチャー、三宅 陽一郎氏はデジタルゲームの人工知能を 15 年前から作っているという。デジタル ゲームでは AI を活用して、ユーザーの状況に応じてモンスターの出現する数を変化させたり、プレイヤーを助けたり、キャラクターの目線や顔の向きなど意識の向かう方向を変えたり、といったことが行なわれている。
デジタルゲームの制作についてはあまり詳しくないので、すでに人工知能が多く使われているのには驚きました。森や惑星、ダンジョンなどをプレイヤーの状況にあわせて自動的に生成する事はとてもおもしろく、不思議のダンジョンや風來のシレンに代表されるローグライクゲームのダンジョン自動生成からさらに進化している事を感じています。
「最近は、自動生成で森全体を、さらに「No Man’s Sky」(Hello Games、SIE, 2016) では惑星全体を作ったり、ファンタジー ゲームではダンジョンを自動生成したり。AI がいろんなマップを自動的に作って、アダプティブにゲームが生成されるという作り方になってきています」と三宅氏。
「設計の工程でこれまでの膨大な資料を基に“教師あり学習”をさせてもいいし、あえてディープ ラーニングでブラックボックス的過程がある前提で一定の与件に対して形態生成させてもいい」と、豊田氏。
デザイナーによるAIの活用
デザインに関してはロードバイクフレームの設計にAIを活用している事例がありました。
柳澤氏は既に、金属 3D プリントによるオーダーメイドのロードバイクフレームの設計などで、このテクノロジーを積極的に活用している。「競技用自転車のフレームのジョイント部分を、チタン合金の 3D プリントで作っています。強度は落とさずに軽くして、接着面積を広げるために、最終的にたどり着いたのが人間の骨の構造でした。これまで人間が行うのは不可能だった複雑な計算が、それをサポートしてくれるようなソフトを作って行えるようになった。
複雑な計算を用いてのデザインはAIには向いていると感じます。また、人間がデザインを行う際には色々な経験からの先入観が含まれますので、そのあたりにとらわれない事は新しいデザインを生み出す可能性が高いです。 また、誰かが頑張って必死に徹夜で作ったデザインでは無いわけなので、使う使わないの判断や、あくまでそのデザインは参考程度として使うなども気軽にできると感じます。
「ゲームエンジンが人にゲームを作らせるくらいの、強力な AI が工程管理とかスケジュール管理をしてくれるといいですね」と、三宅氏。「朝会社に行くと、ツールから「今日は君、テクスチャーを 3 枚」みたいな指示があって、それを中心に作業していけば、みんな仲良く働ける (笑)。人間がマネジメントすると揉めることが多いですからね。いまゲーム開発は海外のいろいろなチームとも協調してやるので、そういうのも全部 AI が取り仕切ってくれると楽だなと思います」。
パッケージデザインや印刷物のデザインをAIで行うこと
とはいえ、私たちが考えているデザインはパッケージデザインや印刷物のデザインはまだ難しそうです。
参照程度で出力し、それをさらに人の手によって実際に使えるものにするのであればもしかすると使えるかもしれないとは考えますが、それはまだ検証をしようかという段階です。
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