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名古屋と東京を拠点に活動するITベンチャー N2i がIT・ビジネス情報をお届けします

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大学生が開発したAIボットが「理不尽」をなくす

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街中で駐車違反の標識に気づかずに駐車してしまい、見つかって罰金を取られてしまうという経験はございますか?

www.ibm.com

今回はイギリスの大学生が開発したチャットボット「DoNotPay」をご紹介します。イギリスでは駐車違反の取り締まりはとても厳しく、多くの人が行きすぎた取り締まりによって罰金を支払うというケースが多発しているそうです。不服の申し立てもできますが、書類の作成は難しく、申請しても却下されるパターンが多いのが現実だそうです。

 

そこで、イギリス出身の19歳の大学生であるジョシュア・バウアーは1年間で数十枚の違反切符を切られた悔しさをバネにし、「DoNotPay」を開発しました。チャットボット形式でボットからの質問に答えるだけで過去の判例を検索したり違反切符が切られた場所を検索するなどして、嘆願書の作成を支援するのです。このサービスを無料公開したところ、21ヶ月で25万人の利用があり、16万件の違反切符の撤回に成功したそうです。

Watsonがサービスを支えている

このサービスの製作にはIBMのWatson APIを組み込んであり、ジョシュアが入力してきた情報をWatsonに解析させることにより、解析の精度が30%アップしたそうです。10代で社会問題の解決に役立つサービスを作り上げたのにはとても驚きました。以前このブログでWatsonを使ったラジオ番組のアシスタントを紹介しましたが、Watsonには今後さらなる活躍が期待できそうです。

 

blog.n2i.jp

 

 

 

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