When Will AI Exceed Human Performance? Evidence from AI Experts
https://arxiv.org/abs/1705.08807
言語の翻訳(2024年まで)、高校のエッセイ(2026年まで)、トラックの運転(2027年)、小売での作業(2031年まで)など、今後10年間の多くの活動でAIが優れていると予測しています。ベストセラーの本を書く(2049年まで)、そして外科医として働く(2053年まで)。研究者は、アジア人が45年のすべてのタスクで人間より優れている確率は50%、120年ですべての人間の仕事を自動化する可能性があると考えています。
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こちらの研究結果は、アメリカニューヨーク州にある私立大学 Cornell University のOwain Evans らによって発表されました。
余談ですが、この大学は 「Ranking Web of Universities」 で2010年に世界4位、2015年に世界5位にランクしており、2017年時点では7位に位置する大学でした。
1位はハーバード大学。日本で1位の東京大学は、世界ランクでは48位となっていました。
世界の大学ランキング結構面白いので見てみてください。
World | Ranking Web of Universities
話がそれてしまいましたが、2020年以降にCPU命令の処理回数は人間を超えるだろうと予想されていました。私の計算では2024年頃に超えると予想しています。
テキストベースの翻訳などは、人間と同程度かそれ以上で処理ができてしまうという事実ですが、2017年の春に発表された翻訳スピードを見ると、執筆時点の翻訳速度をはるかに上回っている気がします。
人間の神経の1%をシュミレートした実験をスーパーコンピュータ「京」で実験を行なった結果、人間の1秒に相当する処理を40分かかったそうです。
17億3000万個の神経細胞が10兆4000億個のシナプスで結合された神経回路のシミュレーションを行い、生物学的には1秒間に相当することを、京は40分かけて計算したようです。また、この10兆4000億個のシナプスというのは、ちょうど人の脳の神経回路1%程の規模に相当し、小型霊長類であるサルの全脳の規模に達しているとのこと。
この記事は2013年の記事ですから、今ではもう少し早くなっていることでしょう。
CPUの処理速度という面では、現在の14nmアーキテクチャですが、IBMが10nmを飛び越して7nmのアーキテクチャ設計に成功したこともあり、飛躍的に進歩することは必須でしょう。
2030年代の始めには、コンピュータの計算能力は現存している全ての人間の生物的な知能の容量と同等に達し、2045年には、1000ドルのコンピューターの演算能力がおよそ10ペタFLOPSの人間の脳の100億倍にもなり、技術的特異点に至る知能の土台が十分に生まれているだろうと予測しており、この時期に人間の能力と社会が根底から覆り変容すると予想している
これらの記事をみると2020年~2030年には、すでに人類とAIが共存している可能性がかなり高いようですね。
「京(けい)」を使い10兆個の結合の神経回路のシミュレーションに成功 | 理化学研究所
IBMが10nm世代を飛び越えて7nmプロセスの半導体チップ試作に成功しムーアの法則が堅持される見込み - GIGAZINE
【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】7nmプロセス前倒しへと加速するTSMCのプロセスロードマップ - PC Watch