最後はリーダーシップについてです。
会社・事業部・チームと組織の大きさは違えど、目標が存在し、組織として目標達成のために慢心していきます。そこにいるリーダーはどのようにリーダーシップを発揮し、目標達成を目指すのか。
アメとムチを上手く使うとかいいますが、リーダーシップとはなぞ。辞書でひくと、
「指導者・統率者としての地位・任務」
「指導者としての能力・資質。統率力。指導力」とあります。
あえて定義するとすれば
「目標達成のための発言や態度で影響を与え、その方向に個人・組織を統率する力」
というところでしょうか。
では、どうすればリーダーシップを発揮できるのか。
フレンチとイレブンの研究では、社会的勢力という「組織において成立する,他者への服従を要求することを可能にする能力」が6つに分類されるといわれています。

- 作者: 林春男,小窪輝吉,磯崎三喜年,古川久敬,斉藤勇
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 1987/02
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
1.強制的勢力
相手に対し罰を与える力や権力を持つ人が、相手に及ぼす影響力(勢力)
アメとムチのムチの方、目標達成に逸脱した場合、罰を与えることにより、軌道を修正していく方法。
2.報酬的勢力
報酬を与える能力を基礎とした影響力(勢力)
アメとムチのアメの方。目標達成のためには、特に注力してほしい領域にはインセンティブという形で、ボーナスをぶら下げる方法。
3.正当的勢力
立場上、その人の言うことを聞くのが正しいと判断させる影響力(勢力)
こういう時はリーダーの言うことを聞かないといけないようね・立てないといけないよね。という、その役職だから発揮される影響力を使う方法
4.準拠的勢力
相手に対し魅力を感じ尊敬し、自らの意思で「その人のようになりたい」という気持ちからの影響力(勢力)
いわゆる「カリスマ」に対する尊敬やあこがれにより発揮される影響力を使う方法
5.専門的勢力
自分より技術や知識や能力などが優れていると感じているときに発揮する影響力(勢力)
組織や対人の場合、対象の分野で優れている、例えば、デザイナーと営業マンがいてデザインの話をすればデザイナーの意見が通りやすく、数字の話は営業の意見が通りやすい。といった専門知識のが発揮する影響力を使う方法
6.情報的勢力
特定の人しか知らない情報を巧みに使って発信することで発揮する影響力(勢力)
例えば、ごく少人数しか知らない「組織が来期こう動く」という話を上手く利用することで発揮する影響力を使う方法
心理学的な要素ですが、リーダーはこれを組織・個人にフィットさせ、複合的に使い分けることで、目標達成に向けて、統率していくとされています。個人的には3の正当的勢力を乱用する上司は、部下から嫌われ者が多い。
その他にも日本人の学者 三隅二不二が考えたPM理論などリーダーシップ論には様々あります
歴代の学者がまとめた理論は普遍的で、よくよく自分の環境に置き換えると、自分の環境にも適用される理論だと思っています。
最後に私の祖父や大切にしていた山本五十六の言葉
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ
マネジメントシリーズでした。
Kago