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人工知能に物語を書かせるためにはどうすればいいのか?

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アイドルグループ「PREDIANNA(プレディアナ)」のメンバー、侑杏さんのTwitterを、2017年5月18日~31日までの間、本人ではなくAIが投稿するというもの。今まで人間が書いていた文章を突然AIが代行するのですから、違和感が生じることはないのでしょうか? 果たして「らしさ」は解析できるものなのでしょうか?

 

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Twitter の投稿を代理で投稿するAIが誕生して、本人ぽい文章を真似して文章を生成するAIが誕生しています。

AI記者がアイドルのTwitter投稿を代行。過去のツイートから「らしい文章」を自動生成|ギズモード・ジャパン

 

物真似ができるとしても人工知能自身が物語を書くためには、もう1ランクアップさせる必要があります。

 

その1つのキーワードが、「メタファー」です。

「メタファー(metaphor)」は直訳すると「比喩、隠喩、暗喩」などと訳しますが、実際に文章で書くなら、「人生はゲームだ!」などのように、人生をゲームに例えることです。

 

この「メタファー」を人工知能に理解させるのは、そう簡単ではありません。

人はメタファーを使うことで、ある1つの分野の知識を、ほかの分野に応用し、自分の知識を広げていくことができるようです。

 

人工知能にメタファーを使わせることで、あたかも人間が考えたかのように表現する事ができ、物語を一層面白くさせることができます。

 

このメタファーのデータベースをXMLで利用できるサイトがありましたのでご紹介します。「メタファーマグネット」(英語)です。

Metaphor Eye

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グーグルにキャッシュされた文書をコンピュータが分析し、頻繁に使われているメタファーを学習していくプログラムだそうです。

類語辞典を参照しながら、メタファーのコンセプトを分解し、学習結果をもとに新しいメタファーを作り出していくようにプログラムされています。

 

先ほどの「人生はゲームだ!」を入力してみましょう。

英語なので「life is game」と入れてみました。

結果は以下の通り。

 

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「人生」を類義語で「ミステリー」とか「ファンタジー」といった感じに変えてくれます。「ゲーム」も似たような結果になっていますね。

 

これを比喩と呼んでいいのか?という声も聞こえてきそうですが、これらをうまく使うことで物語をより一層面白く書かせることはできそうですね。

 

「メタファー」と「文章」、これからの大きな課題になりそうです。

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